怪奇フルーツ「サラック」

どうも、ご無沙汰しとります。ゴタゴタやバタバタやゲテゲテやエグエグの数々を乗り越えて
どくとるフランキただいま生還。今日からはいつも通りの愉快なフランキ氏だぜ。


さて、ディストレスはまだ新規要素をあれこれ追加していく段階なので、今回はコレでお茶を濁します。

某ショッピングモールの食品売り場にて発見した怪奇植物「タイ産サラ」
ワシがジャカルタで過ごした古き良き子供時代、コイツを現地のスーパーでよく見かけた*1もんですから衝動買い。
いやぁ、向こうで売ってたには売ってたけど見た目が怖くて買えなかったのよねぇ



パックから取り出してみるとこんな感じ(友情出演:ワシの左手)。
アルマジロというかセンザンコウというか、到底食い物とは思えない素敵な外観なんですが
これでもヤシ科の植物らしいです。鱗びっしりの外観から英語圏ではスネークフルーツとか言うらしい。
因みに、皮をひん剥く前の段階ですら異様な匂いが部屋に充満してます。なんかこう、
甘ったるいだけで品のない香水に隠し味で混ぜる前の納豆をぶち込んだような素敵な香りが。
正直、この時点で若干引き気味です。しかし今まで数々の奇食を胃袋に葬り去ってきたワシの経験が、ワシに
この程度で臆する事なかれと囁いている…そうだ、例え相手がナニモノであろうと「料理下手な妹が頑張って作ってくれた手料理」とか
「ウェイストランドをさまよい歩いてやっと手に入れた貴重な食糧」とかいう脳内設定で味付けしてしまえばいいのだ。
さながら戦に臨む戦国武将のような緊張感を胸に、この爬虫類チックな皮をひん剥きます。

「やめて!私に乱暴する気でしょう?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」
…おや、あの皮がなくなったら途端に食い物っぽく見えてきました。桃とかビワとかそんな感じの果肉。
これなら勝てる。MREやサルミアッキを屠った*2ワシの敵ではないわ!いざ実食!



種でけぇ。
せいぜいSサイズの鶏卵くらいの大きさしかない果実に、ビー玉並のでっかい種が鎮座しとります。
危うく喉に詰まらすところでした…そして一口目はモロに納豆の味。納豆の味。大事な事なので二度言いました。
なんじゃこりゃと思ってもう一口。今度は納豆を塗りたくったビワの味。不思議な事に、食い進めるほどに
味細胞が麻痺していくのか、納豆臭は次第に鳴りを潜めていきます。徐々にビワっぽい味に近づいていく。
近づいていくけど、決してビワそのものにはなりません。あくまでビワ納豆。
めったに食えない果物なのは確かだけど、確実にビワのほうが旨いので話の種か変態以外はスルー推奨ですな。
因みに冷蔵庫に置いといたら翌日までに全部祖父に食われたという素敵なオチが。おじいちゃん何やってんすか(汗

*1:向こうじゃもっぱら「サラック」って呼ばれてました。まぁ綴りは「Salak」でkはそんなにはっきり発音しないから「サラ」表記もそんなに間違いじゃないです

*2:でもMRE付属のストロベリーシェイクには勝てなかったよ…今のところ奇食レビュー系記事で唯一のお残し